プラネットミヤマクワガタ 産卵セット編

 無事ワインセラーが届いたのでいよいよ産卵セット作成です。セラーが届くまで入念にミヤマのセット方法を調べていました。ネットやYouTubeだけでなく、ビークワというマニアックな育成方法が掲載されている本も購入しました。たくさんある中で今回私が試す方法は、黒土と完熟マットのミルフィーユ型です。この方法が一番多産させる確率が高いのかと思います。以下に方法を載せます。セットに使うマットは月夜のきのこ園の黒土マットと完熟マットです。マットは衣装ケースに入れ、あらかじめガス抜きをしておきます(3~5日ほどで充分)。それと今回私はやりませんでしたが、マットを3日ほど冷凍させた方がコバエや線虫を死滅させることができます。これにより、卵や孵化したばかりの幼虫の生存率がぐっと上がるそうです。

1 まず、マットをふるいにかけて微粒子にします。ミヤマ類は木の根っこのぼろぼろになった木くずによく産卵するようで、微粒子にすることで産卵しやすい環境に近づけることができます。

2 飼育ケースは中ケースを使用します。小ケースだと深さが足りず、うまく産卵してくれないとのこと。しかし、最近のマットは微粒子のものが多いので小ケースでも充分産んでくれるようです。

3 加水は1Lのマットに対し150ccほど入れました。ガス抜きしたのでマットが乾燥したため多めに入れていますが、マットを強く握って団子ができるくらいの加水量です。ちなみにミヤマは湿ったマットを好みますので、マットを両手で握って水が少し滴り落ちるぐらいがちょうどいいとのこと。しかし、私は怖気づいたのでそこまで加水はしませんでしたが、そのくらい加水が必要になります。

4 ここからミルフィーユ型にしていきます。まず、一番下は黒土を5cmほど固く詰めます。その上に産卵木を置きます。プラネットミヤマは産卵木(止まり木とかでも良いみたい)周辺に多産するとのことで、加水していない産卵木を1本使用しました。黒土の上の2層目に完熟マットを3cmほど固く詰めます。嫌気性ガスを発生させないために、産卵木周りは軽く詰める程度でければいけなかったのですが、この時はギューギューに詰めてしまいました(笑)

5 3層目は黒土を70%ほどの力で堅詰め、4層目は完熟を50%ほどの力で堅詰めします。下の方は固く詰める必要がありますが、上に行くにしたがって潜りやすくなるように軽く詰めていきます。ここまでくると産卵木は完全にマットの中に埋まってしまいます。最後は黒土をサラッと敷き、転落防止用に園芸ネットをバラまきます。(止まり木等はカビが生えてしまい、マットが汚れるため使用しない方が良いとのこと。もっとも産卵木を中に入れているので矛盾していますが)昆虫ゼリーを三か所くらいに置き完成です。後は半日ほど18~20度でセラー内に寝かせメスのみを投入します。

※追記 後日割り出してからマットの乾燥が予想以上に進んでいたことが分かりました。転倒防止用には園芸ネットではなく水を充分吸わせた水苔のほうがよさそうです。転倒防止効果の他、マットの乾燥も防ぐことができます。セラーで保管すると思ったよりもマットの乾燥が進みます(笑)値段は50g300円程。激安です。

※重要ポイント プラネットミヤマの産卵は18~21度くらいの安定した温度、少し多めの加水、黒土や完熟などの熟度が進んだマットの使用の3点が重要になります。この3つをクリアできていれば問題なく産卵するでしょう。この種のミヤマは産卵木があった方が多産しますが無くても大丈夫です。

ここでセットの経過を載せます。

 産卵セットにメスを投入してから1~10日間の様子です。いくつも穴を掘った形跡が見られます。しかし、メスが地上に出てる事が多かったのでセットの見直しを検討します。なんでもミヤマはセット環境の好き嫌いが激しいようで、潜る気配がなければ作り直す必要があるみたいです。潜った形跡はありますが、作り直すことを決意。もちろんこのセットもすぐに割り出さず、1ヶ月半経った9月中旬に割り出す予定。原因は分かりませんが産卵木の周りを固く詰め、嫌気性ガスが出ているのか?幸いセラーは大きいので複数個飼育ケースを管理できます。

 実は産卵セットを作ってから1週間後にプラネットミヤマクワガタをもう1ペア購入し、万が一失敗したときに備えていました。今度は産卵木の周りを固く詰めすぎないようにし、新しく購入したメスの分も含め2セット作成しました。セット内容は全く同じでミルフィーユ型を採用、産卵木ありなし2パターン作りました。(2セット目は産卵木を充分加水させました)

次回、産卵セットの経過編を投稿します。一番最初に作成して10日ほどでメスを取り出したセットをセットA、2セット目以降の産卵木ありのセットをセットB、なしのセットをセットCと呼び写真を載せていきます。


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