前回の記事は、メスが羽化した写真を載せました。メスは卵から孵化してから12~16ヶ月後に羽化を始めますが、オスは2年近くかかってしまいました。しかし数体は1年半前後で羽化しましたので、先に羽化したメスをかなりの低温(12~14度)で寝かしました。→活動時期を遅らせることができ、後から羽化したオスとペアリングできるようにします。
以下に羽化したオスを紹介します。
①73ミリオス。やや顎ズレ。
23年9月下旬卵から孵化~25年5月羽化確認(1年8ヶ月)。
月夜のきのこ園のマット使用→初令~3令後期にかけて完熟:きのこ=7:3~4:6のブレンド。
3令時14.2g。夏は20~22度、冬は13~15度。
②73ミリオス。
23年8月下旬卵から孵化~24年12月5日蛹室確認~25年2月25日羽化確認(1年6ヶ月)。
月夜のきのこ園のマット使用→初令~3令後期にかけて完熟:きのこ=7:3~4:6のブレンド。
3令時13.9g。夏は20~22度、冬は13~15度。
③65ミリオス。
23年9月下旬卵から孵化~25年2月上旬羽化確認(1年5ヶ月)。
月夜のきのこ園のマット使用→初令~3令後期にかけて完熟:きのこ=10:0~5:5のブレンド。
3令時11.1g。夏は20~22度、冬は13~15度。
④67ミリオス。
23年9月下旬卵から孵化~25年7月中旬羽化確認(1年10ヶ月)。
月夜のきのこ園のマット使用→初令~3令後期にかけて完熟:きのこ=10:0~5:5のブレンド。
3令時12.0g。夏は20~22度、冬は13~15度。
⑤67ミリオス。
24年1月下旬卵から孵化~25年7月中旬羽化確認(1年6ヶ月)。
RTN製のUマットのみ使用。
3令時10.4g。夏は20~22度、冬は13~15度。
結論
この種のミヤマクワガタを飼育するためのポイント
1.月夜のきのこ園の完熟、きのこマットを併用して使用。初令~終令にかけて7:3~4:6ときのこマットの比率を増やす。Uマットはコスト的におススメできない。
2.管理温度は夏場18~22度、冬場12~16度でよい。これよりも低い温度で飼育するとオスとメスの羽化時期のズレが大きくなる。メスのみ低温飼育して、オスの羽化時期に合わせるのは良いが、オスはこのくらいの温度で良い。あまり大きさに変化は無いかと思われる。
3.羽化後は6~8ヶ月低温(12~16度)で寝かす必要がある。この温度で充分寝かせれば、ペアリング~産卵は問題なし。
4.オスは1400~1700ml、メスは500~800mlのボトルで飼育する必要がある。大型のオスは80ミリを超す為である。筆者のプラネットミヤマのオスは71~75ミリが大半だった。
5.オスの3令は10~16g、メスは6~8.5gだったが、体重に比例して成虫も大きくなる。この体重だとオスは65~80ミリ、メスは34~42ミリまで大きくなる。
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